ご挨拶

  日々進歩し続ける情報化社会において、その利用技術の高度化は、とどまるところを知りません。常に競争を強いられる企業では、日々、システムの更なる成長を願い、その理想形を私たちに要求します。私たちはこの要求に、どのような形で応えるべきなのでしょうか。その答えは、いついかなる時でも、常に不変です。それは、高品位のシステムをリーズナブルな価格で提供することなのです。しかし、残念ながら私たちは、現在まで、その要求を満足すべく努力を怠っていたのではないでしょうか。

  ハードウェアの設計者たちは、部屋いっぱいのサイズのコンピュータを、わずか30年あまりの時間で、ごく小さい強力なマイクロプロセッサベースのラップトップにするまでにその技術を進歩させてきました。ハードウェアの世界との単純な比較には、やや抵抗がありますが、しかし、事実は事実として受け止めなければなりません。私たちも、日夜増え続ける一方の膨大な量のコードを、ごく小さい、しかし強力な何かに変えなければならないはずです。それは前述の理想形、そのものではないでしょうか。

  私たちは、その理想形を求める集団です。私たちは、皆様と共にシステムの理想形を求め、そして、やがて来るであろうソフトウェアクライシスに敢然と立ち向かう所存でおります。

1997年12月18日
代表取締役 田村祥丈

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